圧力計の規格
本製品はJIS認証取得工場の品質基準に基づき、工程、検査、製品の合理化と品質管理、それに加えて100余年の伝統と技術により製造されております。
次の規格は当社の製造する圧力計、JIS B 7505-1ブルドン菅圧力計の品質水準に適合するための条件を表わすもので、生産に当っては日本産業規格に基づいて材料、部品、作業標準、検査及び製品検査の規格を総合的に理解活用して製品の均一化を図り製造致しております。
適用範囲
この規格は、アネロイド型圧力計の中で、ブルドン管を弾性素子に用いてブルドン管の圧力による変形量を機械的に拡大して直接ゲージ圧力を測定する単針・同心の丸形指示圧力計(以下、ブルドン管圧力計という。)について規定する。
定義
この規格で用いる主な用語の定義は、JIS Z 8103によるほか、次による。
- (1)ゲージ圧カ(gauge pressure)
- 大気圧を基準として表した圧力。大気圧より高い圧力を正のゲージ圧力、低い圧力を負のゲージ圧力という。(図1参照)
- (2)圧力計
- 正のゲージ圧力を測定するもの。
- (3)真空計
- 負のゲージ圧力を測定するもの。
- (4)連成計
- 正及び負のゲージ圧力を測定するもの。その目盛は、正のゲージ圧力を示す圧力部と、負のゲージ圧力を示す真空部とからなる。
- (5)最大圧力
- 圧力計及び連成計の圧力部の場合は、目盛数字の最大値に対応する圧力の値。真空計及び連成計の真空部の場合は、目盛数字の絶対値の最大値に対応する圧力の値。
- (6)最小圧力
- 圧力計及び連成計の圧力部の場合は、目盛数字の最小値に対応する圧力の値。真空計及び連成計の真空部の場合は、目盛数字の絶対値の最小値に対応する圧力の値。通常は、ゲージ圧力が0の値。
- (7)圧カスパン
- 目盛スパンに対応する圧力の値。圧力計及び真空計では、最大圧力と最小圧力との差。連成計では、圧力部の最大圧力の絶対値と真空部の最大圧力の絶対値との合計。
- (8)定圧力(steady pressure)
- 変化しない圧力、又は1秒間当り圧力スパンの1%を超えない速さで連続的に変化し、かつ、1分当りの変化量が圧力スパンの5%を超えない圧力。
- (9)変動圧力(variable pressure)
- 1秒間当り圧力スパンの1~10%の速さで変化する圧力。
- (10)常用圧力(normal limit of the measuring range)
- ブルドン菅圧力計を使い続けてもよい圧力範囲の上限の圧力。
- (11)目盛分割数
- 目盛スパンに対応する目盛の分割数。
- (12)器差(absolute error of meqsurement)
- 同じ圧力において、検査されるブルドン菅圧力計の指示する圧力と標準器のの指示する圧力との差。
- (13)ヒステリシス差(hysteresis error)
- 同じ圧力(測定範囲の最小圧力及び最大圧力は除く。)における、加圧(1)のときと減圧のときとの読みの差。
注(1)加圧とは、指示がゼロ点から離れる方向をいう。
精度等級及び最大許容誤差
ブルドン管圧力計は、その精度によって0.6級、1.0級、1.6級、2.5級、及び4.0級の5等級があります。精度等級の最大許容誤差及び記号は表2に表示しております。尚、表2に示す目盛範囲A及び目盛範囲Bは表3による。